映画「モンテッソーリ 子どもの家」を観てきました

参考になる本・映画

映画「モンテッソーリ 子どもの家」を観てきました!
感想を一言でいうと。

観てよかったです!


とても勉強になりましたし、良い刺激を受けました。
正直、特に面白くないですが、決してつまらなくはないです。

観たその日の夜から、さっそく行動を変えることが出来ました。
この記事では、映画のレビューと、私なりの育児への活用法を紹介していきたいと思います。

映画の概要

この映画は「モンテッソーリ 子どもの家」という教室に密着取材した、ドキュメンタリー映画です。
フランスのモンテッソーリ教室で約2年カメラを回し、

・モンテッソーリ教育とは、どんなことをしているのか。
・子どもたちはどう受け止めるのか。
・子どもたちはモンテッソーリ教育で、どう変わっていくのか。
・子育てに大切なこととは。

そういったことを、淡々と描く内容でした。

派手なアクションやスリルはありません。
人によってはつまらない、眠い、という評価になるかも…。

しかし、私にとってはとても有意義な時間でした。

なぜなら、人生で一番大切な幼少期の教育で、何を大切にすべきかヒントをもらったからです。
私にとって、この映画で得たものは

子どもが自分でチャレンジすることの大切さ。
失敗を繰り返し学ぶことの大切さ。

でした。

「そんなの、わかってるよ」
と言いたくなるかもしれませんね(笑)
しかし、日常生活でそれを実行するために、私たち親はどう行動しているでしょうか。
ちゃんと行動できていますか…? 正直、私は全然できていません。

「え、やりたいの? うーん、まだ無理かな」
「あー、こぼれる!ちょっと貸して」

私は、毎日こんなことばかり言っています。
片付けが大変だからと、牛乳がこぼれる前に手を差し伸べてしまいます。

自分でチャレンジする力、失敗してもあきらめずに挑戦し続ける力は、こんなことでつくのでしょうか。

いや、ダメなのは分かってるよ。でもどうすればいいの?

この映画が、良いヒントをくれました。
それは

環境を整えること。
ポイントは、「教具」と「集中」です。

教具

モンテッソーリ教室では、「教具」を使います。
これは、子どもが使いやすいサイズの道具や、知育玩具のようなもの。
具体的には小さなトレイ、水差しなど。

大人サイズだと使うのが難しくても、子どもサイズなら出来ることがあります。
使いやすい道具をそろえることで、
「僕にもできる、だから自分でやる!」
という意識が育つと感じました。

集中

モンテッソーリ教室では、子どもが集中できる環境を整えることを大切にしています。
そこで、教室ではこんなルールを定めています。

「他の子の作業を邪魔しないように、静かにすること」

気が散ると、せっかくの作業をやめてしまうことがあるからです。
驚くべきことに、大勢小さい子がいるにもかかわらず教室内は静かです!
小さな子はつい大きな声を出すものですが・・・これだけでも、すごいと思いました。

また先生は、1人の子を教えているときに他の子から質問されると
「他の先生に聞いてくれるかな。今はこの子を教えることに集中したいんだ」
と返答します。それは、教えられる子にとっては
「自分だけに集中してくれてる」
と感じられ、より熱心に作業に取り組むようになるでしょう。

好きな作業に没頭する、ということは別名「フロー体験」とも言って、非常に大事なことです。
幼少期にこの経験をうんと積むことが将来の幸せにつながるので、たくさん経験させてあげたい。
そう思っていたので、集中させる環境づくり、という観点は大いに参考になりました。

モンテッソーリ教育いわく、集中させる環境づくりのポイントはこうです。

必要なものが必要なだけあり、きちんと整頓されていること。
途中で声をかけず、じっと見守ること。

まずはごっちゃごちゃのカオスな子供部屋、整頓します・・・。

映画を観た日の夜。影響されやすい私は、いつもと違う行動をしました。

子どもと一緒に料理を作ったのです。

今まで、こぼすから、片づけるのが大変だから、教えるのが大変だから…
そんな理由で、ほとんど一緒にキッチンに立ったことはありませんでした。

作ったのはパリパリサラダです。
カットキャベツをボウルに入れて、市販のパリパリサラダ麺と調味料を入れて、混ぜるだけ。

5才になりたての息子はとても不器用で、折り紙なんかも苦手です。
今回も菜箸でサラダを混ぜていると、苦戦して、ボウルの外にキャベツがこぼれはじめました。

そこで、映画のことを思い出しました。

モンテッソーリ教室では、使いやすい道具を使っていた!

いつも使ってる小さなボウルや菜箸ではなく、
子どもにも混ぜやすい大きなボウルと、大きなスプーンに変えました。

すると・・・こぼさずに自分で出来たんです!

盛り付けまでやって、終わったあとの顔といったら!

「ママ、ぼく、自分でできたよ!」
満面の笑顔で、誇らしそうに胸をはっていました。

これです。この気持ちを経験させかったんです!
思わず私も笑顔になり、ハイタッチしました。

「おしごとできた、自分でできた。」

小さな小さな経験ですが、これを積み重ねることが息子にとって大切だと思っています。
「モンテッソーリ 子どもの家」は、それを助けるヒントをくれた、良い映画でした。

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